株式会社日本アセットコンサルティング

「持ち家の前の道、誰が除雪するの?私道の維持管理で起こるリアルな問題」

❄️持ち家の前の道、誰が除雪するの?

~私道の維持管理で起こるリアルな問題と対処法~


■「雪が降った朝、通れない…」その道、誰が責任を負うのか?

冬になると多くの住宅地で耳にするのが、私道の除雪トラブル

「市の除雪車が来ない」「誰も雪かきをしない」など、雪国の持ち家所有者なら一度は経験したことがあるのではないでしょうか?

その原因の多くは、「私道の管理責任が誰にあるのか不明確」という点にあります。


◆ 私道と公道、何が違う?

まず基本を整理しましょう。

種類 管理者 除雪責任
公道 国・都道府県・市区町村 行政(自治体)が除雪
私道 個人・複数所有者 所有者の自己責任

つまり、私道である限り、原則として除雪は所有者自身の責任になります。


◆ 「うちの前は私道かも?」の見分け方

以下の方法で確認可能です。

  • ✅ 不動産登記簿:土地の所有者欄にあなたや近隣住民が記載されていれば私道

  • ✅ 住宅地図や市の道路台帳:管理区分が「私道」「認定外道路」になっている場合


◆ よくある私道除雪トラブルの実例

  1. 住民の一部だけが除雪している
     → 不公平感が生まれ関係悪化

  2. 高齢者世帯が多く、除雪が困難
     → 安全性の確保が難しい

  3. 除雪費用をめぐる住民間の対立
     → 業者委託の費用分担で揉める


◆ 解決策1:住民間のルールを明文化する

🏘️管理組合や自治会で以下の点を話し合いましょう

  • 除雪の当番制 or 業者委託制

  • 除雪範囲と頻度の明確化

  • 費用分担方法(世帯均等、敷地面積比など)

📝 「私道管理規約」や「合意書」を書面に残すと、後々のトラブル防止になります。


◆ 解決策2:行政や地域制度を活用する

自治体によっては、私道の除雪費用に補助金を出す制度や、**一部公道化(寄付による移管)**を受け入れているケースもあります。

🔎 確認ポイント:

  • 市区町村の「道路管理課」「生活環境課」に相談

  • 過去に除雪費用補助を受けた事例を確認

  • 公道化によるメリット・デメリットを検討(固定資産税・管理義務の変化)


◆ 解決策3:トラブルが深刻化する前に専門家に相談を

  • 境界が曖昧な場合 → 土地家屋調査士

  • 所有者が不明瞭な場合 → 司法書士

  • 費用分担・合意形成に不安 → 弁護士や行政書士


✅まとめ:私道の除雪は「地域の協力と明確なルール」が鍵

問題点 対処法
誰も除雪しない 所有者・管理責任者を明確に
費用負担で揉める ルールを話し合い、書面化する
除雪できる人がいない 業者委託+自治体補助を検討

☃️冬になる前に、今こそ準備を!

「うちは関係ない」と思っていても、いざというときに困るのが私道の管理問題。

除雪をきっかけに近隣関係が壊れる前に、今すぐ行動を。