その道、本当に自由に通れますか?
マイホームの購入を考えたとき、間取りや立地ばかりに目がいってしまいがちですが、「接道」に関する知識をおろそかにしていませんか?
実は、物件の前にある道が「私道」か「公道」かによって、将来的に思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があるのです。
例えば、こんなケースがあります。
家の前の道路が私道だったが、所有者の許可がなく水道管工事ができない
車で通れると思っていた道に、通行の制限がありトラブルに発展
修繕費を求められたが、私道だとは知らなかったため大きな出費に…
知らなかったでは済まされない「道路の落とし穴」。住宅購入の失敗談で、実は非常に多いのがこの“道路トラブル”なのです。
解決:私道と公道の違いを正しく理解しよう
では、「私道」と「公道」は何が違うのでしょうか?
公道(こうどう):国や自治体が所有・管理する道路。原則として誰でも自由に通行できます。
私道(しどう):個人や法人が所有する道路。見た目は普通の道でも、通行や工事に制限があることもあります。
重要なのは、私道には「権利関係」が絡むという点です。通行承諾がなかったり、修繕費用の負担を求められたり、トラブルの火種になりがちです。
購入前に確認すべき3つのポイント
接道する道路の種類を調べる
登記簿や法務局、役所で確認可能です。
私道の場合、通行・掘削の承諾があるかチェック
水道・ガスなどの工事に支障がないか、不動産会社や司法書士に確認を。
将来的な維持管理の負担も想定する
私道の所有者が複数人の場合、修繕や除雪などを誰がどう負担するのか把握しましょう。
最後に:安心して暮らすために
住宅購入は、人生の中でも大きな決断のひとつ。**見えない“道のリスク”**に気づけるかどうかが、快適な暮らしを左右します。
「この道、誰のもの?」
たった一つの視点が、未来の安心につながります。