実例から学ぶ「道路チェック」の重要性とは
■問題:夢のマイホームが“通れない家”に…?
「駅近、静かな住宅街、リノベーション済み」――不動産サイトで見つけた理想の一軒家。
即決で購入し、念願の新生活がスタート!…のはずが、思わぬ落とし穴が待っていました。
「すみませんが、これ以上うちの私道を使わないでください」
そう告げられたのは、隣地の所有者から。
なんと、私たちの家は“私道を通らないと出入りできない家”だったのです。
■体験談:引っ越し寸前まで追い詰められた我が家
購入当初は「広い道沿いでアクセスも良好」と思っていた道。
しかし、名義は近隣住民の共有であり、私たちには通行や掘削の権利が明記されていなかったのです。
・ゴミ収集車が私道に入れない
・給排水設備の修理も“承諾書が必要”
・隣人トラブルに発展
日常生活に支障をきたし、ついには引っ越しも検討するレベルの状況に…。
■なぜこんな事態に? 見落とされがちな「私道の落とし穴」
私道に関するトラブルは、以下の原因から発生します。
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通行権・掘削権の未確認
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私道の持ち主が他人または複数人
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口頭での承諾のみ(書面なし)
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重要事項説明書の読み飛ばし
これらは、購入前に調査と確認を行えば防げるリスクです。
■解決策:トラブル回避のための3つのチェックポイント
✅ 1. 登記簿で道路の所有者を確認
土地に接する道路の地番を調べ、名義人が自治体か個人かを明確に。
✅ 2. 通行・掘削の「承諾書」の有無を確認
通行権だけでなく、ライフライン工事ができるかどうかも重要。
書面での承諾取得があるかを売主に確認しましょう。
✅ 3. 不動産会社に「建築基準法上の道路種別」を尋ねる
建物を建てたり再建築するには、建築基準法に適合した道路に面している必要があります。
■まとめ:見た目だけではわからない「道路の真実」
今回の体験を通じて強く感じたのは、
「道路こそ、不動産購入時に最も慎重に確認すべき項目」
ということです。
あなたのマイホームが、本当に“自由に使える家”であるか?
その判断は、たった数枚の書類と確認で、将来の安心に変わります。