住宅地と商業地、どこに建てるのが正解?後悔しない土地選びの基本ルール
マイホームを建てるとき、見落とされがちだけど、絶対に知っておくべき言葉があります。
それが――「用途地域(ようとちいき)」です。
問題提起:この土地、好きに使っていいわけじゃない?
駅近で便利、価格も悪くない。ここに家を建てたら理想的な暮らしができそう…!
でも、ちょっと待ってください。その土地、「商業地域」に指定されていたら?
夜遅くまで営業している飲食店が近くにできたり、車通りが多くて静かに眠れない…なんてこともあるのです。
解決策:「用途地域」を理解して、自分に合った土地を選ぼう!
用途地域とは?
用途地域とは、都市計画法に基づき、市街地を住宅用・商業用・工業用などに区分したもの。
建てられる建物の種類や大きさ、周囲の環境がこの用途地域によって大きく制限されます。
現在、日本には13種類の用途地域があり、大きく3つに分かれます:
① 住宅系(第一種・第二種低層住居専用地域など)
特徴:閑静な住宅街。建ぺい率・容積率はやや低め。
メリット:落ち着いた環境。近隣に高層建築や騒がしい施設ができにくい。
注意点:商業施設や事務所の設置に制限あり。利便性はやや低い。
② 商業系(近隣商業地域・商業地域)
特徴:商店やオフィスビルが多く、にぎやかなエリア。
メリット:利便性が高い。飲食店・医療施設も充実。
注意点:騒音や交通量が多く、住宅には不向きな場合も。
③ 工業系(準工業地域・工業地域など)
特徴:工場や倉庫が多く、商業・住宅も一部可能。
メリット:広い土地が手頃な価格で手に入ることも。
注意点:環境の快適性が低く、住宅には注意が必要。
実際どう選べばいい?用途地域チェックポイント
理想の暮らし方を考える
静かに暮らしたいなら住宅系。利便性を重視するなら商業系も選択肢に。
土地の将来性を見通す
将来的に周囲に何が建つかを想定。地域の再開発計画も要チェック。
役所の都市計画図で確認を
用途地域は市区町村のホームページや窓口で無料で確認できます。
まとめ:土地の“ルール”を知ることで、失敗のない家づくりを
土地の価格や広さだけでなく、その土地にどんな建物を建てられて、どんな街に囲まれるのか――。
「用途地域」を知れば、その土地が自分の理想の暮らしに合っているかが見えてきます。
マイホームの第一歩は、ルールを知ることから。