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不動産鑑定士が教える「評価額を上げるポイント」

― 物件価値を最大化するために知っておくべき要点 ―

不動産の評価額は、物件ごとの“見えない要素”によって大きく変わることがあります。
不動産鑑定士の視点から見ると、ちょっとした工夫や準備で評価額が改善されるケースも少なくありません。

ここでは、不動産の価値を適正に、そして最大限に評価してもらうための重要ポイントを解説します。

  1. 建物の「維持管理状況」を整理しておく

評価で重視されるのは、建物がどのように管理されてきたかです。

◎ 評価額を上げるポイント

  • 過去の修繕記録(大規模修繕・設備更新など)を整理
  • 定期的なメンテナンスが分かる資料を準備
  • 不具合がある場合は事前に補修しておく

同じ築年数でも、手入れの行き届いた建物は残存耐用年数が長く評価され、
価値が高く算定されやすくなります。

  1. 法律関係のクリアランスを整えておく

法的な制約やリスクがあると、評価額は下がりやすくなります。

◎ 事前に確認したい点

  • 境界が確定しているか(筆界確認書等)
  • 違法建築の可能性がないか
  • 契約関係(賃貸借契約・使用貸借)が曖昧になっていないか

書類が揃っているだけで、不動産鑑定士が評価に反映できる安心材料が増えます。

  1. 収益不動産は「賃料設定」と「稼働率」が重要

収益還元法を用いる物件では、毎月の収益こそが価値の源泉です。

◎ 価値を高める具体策

  • 適正賃料より低い場合は相場に合わせて調整
  • 稼働率を安定させる(空室改善策の実施)
  • 共有部・設備の改善で入居者満足度を向上

収益改善の取り組みは評価額に直結します。

  1. 土地は「利用可能性」を示せると強い

土地は形状・接道・規制などによって、利用価値が変わります。

◎ 不動産鑑定士が評価しやすくなる情報

  • 建築可能な用途
  • 将来の開発計画(行政資料)
  • 周辺の取引動向や再開発の動き

利用価値が高いほど、鑑定額も上がりやすくなります。

  1. 書類の整備で“評価のブレ”を防ぐ

不動産の価値には複数の要素が絡むため、
不動産鑑定士が参考にできる情報が多いほど、評価の精度は高まります。

◎ 用意しておくと有利な書類

  • 建築確認書・検査済証
  • 登記簿謄本・公図
  • 賃貸借契約書
  • 固定資産税評価通知書
  • 修繕・改修の履歴資料

情報不足は、鑑定評価が「安全側(低め)」に傾きやすくなるため、
資料を整えることは評価額を適正に引き上げる重要な要素です。

まとめ

不動産の評価額は、
物件の状態・収益・法的整理・資料の充実”
によって大きく変わります。

事前に準備を整えることで、
物件が持つ本来の価値をしっかり評価してもらえるだけでなく、
場合によっては 思わぬプラス評価につながることもあります。

鑑定評価を検討している方は、
ぜひ当社までお気軽にご相談ください。
豊富な評価実績をもとに、物件価値を最大限に引き出すサポートを行います。